㉜ミーハーなんで。夢の時間2

これも30年前の話。

杏林大学附属病院での帰り道。車に身重の家内を乗せていたのだが丁度渋滞にはまってしまった。その時、対向車線から一人の女の子が降りてきて、歩道に並んでいる自販機でジュースを買っているのが見えた。どこかで見たことがある顔。よく見るとそれは、宮沢りえだった。当時、彼女はセンセーショナルな写真集を発売し、世間をあっと言わせており、まさに超一級のアイドル路線を驀進中の存在だった。

しかし、何と表現していいのか分からないくらい可愛かったのを覚えている。これが、芸能人のオーラというものか。それにしても、マネージャーではなく自分でジュースを買うのだなというのも驚きだった。私は、家内には申し訳ないけれどその日は一日中宮沢りえの顔が頭から離れないくらいのぼせた。今までに芸能人は他にも見たけれど、これ程の驚きではなかった。それくらい彼女は殺人的な可愛さだったのを覚えている。

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