⑩Eat 'Em and Smile
ヴァンヘイレンの初代ボーカルですね。それよりも、このアルバムで興味深いのはギターで参加しているスティーブ・ヴァイでしょうね。実質彼のデビュー作の様な物です。実際に彼はこの後、瞬く間に押しも押されもされぬスーパーギタリストとしての地位を築くことになります。ヴァンヘイレンは独学でギターを学びましたが、彼はバークリー音楽大学を卒業して、しっかりと音楽理論を学んでいる実は正統派なのです。日本人の卒業生だとミッキー吉野とかナベサダとかですね。残念なのはこのアルバムでの彼のギタープレイは ヴァンヘイレン ほど強烈なメッセージ性はありません。一言で言えばデビット・リーロスに指示されて弾いているような安定のプレイで、もろにスタジオミュージシャン的に感じますね。どうしても ヴァンヘイレン と比較されてしまうのは可愛そうな気もしますが。まあ、でもこのアルバムの参加で注目されて一時代を築いたのだから良かったじゃないですか。
だけど、音楽も、車も、ギターも「クレイジー」が無いのはつまらないですね。私は。