⑳小ネタ集 その一
小ネタ集
その一 I係長 長いサラリーマン生活の中でたった一人尊敬できる上司でした。
口癖:人間には4つのタイプがある。毒になる奴、薬になる奴、毒にも薬にもなる奴、一番悪いのは毒にも薬にもならない奴だ。
仕事:私は、上司が部下を動かす理想は恐怖政治やハラスメントではなく、その上司の人望とカリスマ性だと思っています。彼は間違いなく後者。例えば、仕事をミスした私を叱る時には直接皆の前で言うのではなく、後輩を叱って私に気づかせるタイプ。がみがみ怒った所は見たことが有りません。唯一有ったのは、江東区のユーザーの駐車場でうっかりキーが入ったままドアを閉めてしまい、電話で「係長、すみません。江東区までスペアキーを届けてくれませんか?」と図々しく言った私に、「ちっ!」と舌打ちをされたくらいかな。I係長からは他にも色々と学ぶことが沢山ありましたので、この人と一緒に仕事をするのが楽しい、嬉しいと思える唯一の上司でした。
エピソード① 夕方、係長と江東区のユーザーに同行しての帰り道。靖国通りと中央通りの分岐(須田町)に差し掛かった時、「ブンちゃん、左に曲がれ」の指示。「え?靖国通りを直進の方が速いじゃないですか?こっちは渋滞しますよ」と私。「いいんだよ。仕事帰りのおねーちゃんの足を見るんだから曲がれって」「....ハイ」
エピソード② 「係長!昨日設置の時に係長が机の下にばかり潜るから今日行ったら衝立が出来ていましたよ」と後輩
エピソード③ あるユーザーで20台位あるモニターの部品交換で最後に底の4つのねじを締めなければならない作業でI係長の作業がやたらと速い。「流石係長速いですね」と私。実はI係長はねじを3つしか締めていなかった。4つ目は彼のズボンのポケットの中。
え~と、長いサラリーマン生活の中でたった一人尊敬できる上司でした。