Teaser and the Firecat キャット・スティーヴンス
『Teaser and the Firecat』は、キャット・スティーヴンス(現ユスフ・イスラム)が
1971年にリリースしたアルバムで、彼のキャリアの中でも特に高く評価されています。
このアルバムは、前作『Tea for the Tillerman』と並ぶ代表作として知られ、商業的にも成功を収めました。
イギリスとアメリカでチャート上位3位に入り、オーストラリアでは15週連続1位を記録するなど、当時の人気を物語っています。
「Morning Has Broken」「Moonshadow」「Peace Train」はヒットしたし、有名だけれど他の楽曲も素晴らしい。
私が子供のころ、NHKでキャットのライブが放映されて、ルックスも格好いいし、何よりも独特な声質に魅了され、一気にファンになりました。
たしか、キャットは純粋なイギリス人ではなく、ギリシャとキプロス系の両親だったかと記憶しています。
そのせいか、イギリス人にありがちなケルトミュージック系(エンヤとかね)の影響はさほど感じられません。
2曲目のルビーラブなどはキャットのルーツを感じさせる代表的な曲かと思います。
そして、全編ギターが良い。鳴らないギブソンのエバリーブラザースモデルですが、これはなかなかの音質です。
ありがちなテクニシャン的な上手さではなく、アコースティックギターの特性を上手く生かした「玄人的演奏」とでも言いましょうか。
だから、ギターを始めた人だけではなく、エレキにエフェクターかませて上手くなった気分の人や、メイトンギターを弾いてニタニタしている
トミーエマニュエル信者たちにも是非聞いてい頂きたい。
新しい発見がきっと有るはず。
これは、キャットスティーブンスの名盤中の名盤です。
聴かなきゃ損ですよ。ホント。
豪華復刻版が出てるみたいですね。