㉓エマーソン・レイク&パーマー
恐怖の頭脳改革 1973年
昔は新譜を聴くにはお金を出さないと聴くことが出来ない時代でした。
私はレコードの購入費の殆どをYESに費やしていたので、当時、もっとお金があれば、
ELPはもっと聴きたかったバンドでした。
さて、このアルバムはELPとしてはタルカスと並び称される最高傑作だと思います。
剛のエマーソン、柔のレイク、平和主義のパーマーとそれぞれが個性をぶつけ合ってできた素晴らしい作品です。
1曲目の聖地エルサレムからトッカータを経て、このアルバムのメインである悪の教典#9 第1印象 パート1 へと続きます。
エマーソンの攻撃的なオルガン。レイクのリリカルながらも力強いボーカルとギターとベース。
二人に忠実なパーマーのドラムが織りなすこの大作はパート2・パート3へと続きます。
全てを聴き終わった後の充実感はプログレファンなら絶対に分かってもらえますよ。それだけ凄い。
それで、私が特に聴いてほしいのはこのアルバムとタルカス。タルカスは多くのミュージシャンに影響を与えた名盤です。是非お勧めします。
このバンドは途中でドラムのパーマーが脱退し、代わりにコージー・パウエルが加入して1作品だけ作ります。新日本プロレスの
テーマ曲はその時の作品です。この曲は有名ですよね。
その後、バンドは、コージー・パウエルの脱退後にパーマーが再加入するのですが、コージー・パウエルは98年に車の事故で他界。
更に残念な事にエマーソンは2016年に銃で自殺。レイクも病気でこの世を去りました。エマーソンは長年腱鞘炎に悩まされていたのは有名な話です。