㊻小ネタ集 憧れのギター
ホセ・ルイス・ロマニリョス
3.11大震災の後、私は福島に残り、家族だけ長野県に自主避難していた時期が有りました。
丁度、次男が地元のギター教室に通い始めたので、家内と一緒にT先生にご挨拶に行った時の事です。
T先生はプロのミュージシャンで昔はアイドル歌手のバックでギターを務めたこともある素晴らしい実績を持たれた方です。
ご挨拶と少々の歓談が終わり、「あ、お父様はギターを弾かれるんですね」と先生が奥の部屋から持ってきたのは何と、ロマニリョスギターではありませんか!
(ロマニリョスは村治佳織がメインで使用しているギターで世界最高と称されるレジェンドギターです。安くても500万円以上はしますね。)
私ごときが恐れ多いと思いながらも、元来の図々しさも手伝いこのギターを「ボローン」と鳴らすと、信じられないほど鳴る!
それと同時に物凄い音圧を感じました。「これは鳴りますね」というと先生はとても嬉しそうにしてくれました。
こんなに小さくて軽いのにこれ程鳴るのは信じがたいと本気で感心したものです。
上には上が有るのだなぁ。一流に出会うのは本当に大事ですね。
ところで、先日息子がオークションで落札したK.Country(服部一宇作)ですが、大きさと言い、軽さと言い、鳴りと言い、ロマニリョスと同じ様に感じました。少なくとも、負けていない確信が有ります。
4万9千円で落札したギターですが、元々は30万円位だと思いますが、これも日本で屈指のギタービルダーが製作したギターです。
息子は非常に良い買い物をしました。一流の4万9千円。宝にします。