㉑小ネタ集　その二

同僚のUさん

Uさんは歳は一つ上のAIチームの同僚です。元ヤンでしたが、本人曰く高校３年の時に猛勉強して東京高専に入学したそうです。情報処理２種も満点で合格するような優秀な人物です。性格は少しだけひねくれていてそこが私と気の合う接点でした。３０年前当時の話ですが、我々の内々では同僚が何かミスをすると、「コ〇スぞお前」とか「もうお前コ〇ス」とか勿論ジョークですが一時的にですがそんなパターンが流行していました。とある日の朝、何だか彼がニコニコしながら出社してきました。どうしたのか訊くと、今日、出勤の電車で隣のオッサンが居眠りして自分にもたれかかってきたので何度も押し返してもまたもたれかかってきたから、ついいつもの癖で「コ〇スぞお前」と言ってしまったそう。その時、彼は当時はやっていたウォークマンをヘッドフォンで聴いていたので、つい、いつもより大声になっていたらしいのです。「コ〇スぞお前」の物騒なセリフが自分が乗っている車両中に大きく響き渡ったため、他のお客にも駄々洩れだったらしく、皆、彼の周りからスーッと離れて行ったそう。何故ニコニコしていたのかは訊きませんでしたが、兎にも角にも誠にユニークな人物でした。彼とは今でも親交が有りますが、尊敬できる人物ですよ。