⑰やったぜ迎賓館
やったぜ迎賓館
あれは1986年の東京サミットの時の事ですね。我々のワークステーションがアメリカのXeroxの協力の下、来日のプレス記者に使ってもらうことになったのです。納品先はプレスの宿泊先であるホテルニューオータニと迎賓館でした。確か、それに伴って保守を行う人員の審査があったと思います。主には、過去の犯罪歴や宗教や思想なども調査されたかと思います。それをクリアできて保守人員用の写真付きのIDカードが配布されるのです。ここでは言えませんが、保守サポートの仕事で入室するときにはゲートにてIDカードを提示するのですが、それ以外にその日ごとに関係者にしか知り得ない秘密の項目が有りました。つまり、IDカードと秘密のもう一つをクリアしないと入室出来ない仕組みでしたね。一番の印象はやっぱり迎賓館への入室を許された時ですね。だって、サミット中に入室なんて滅多に無い機会ですからね。入った印象はとにかくゴージャス!まさにベルサイユのばら(古い)の世界で、椅子一つをとっても凄いゴージャス!絵画も多分凄いのが飾ってあって、教会みたいなステンドグラスもあったかもしれません。とにかく海外の要人を迎えるにあたり、最高のおもてなしをという国のプライドみたいなのは強く感じました。サミット終了後は記念に欲しいと思っていたIDカードは返却しなければなりませんでしたが、当時の映像の記憶は今も残っているので素晴らしい体験が出来たことはFX社には今でも本当に感謝しています。