⑬アウト・オブ・ザ・ブルー
”ポップでキャッチー”、こんなキャッチフレーズがお似合いのELOの1998年制作のアルバムです。こちらはバンドにチェロとバイオリンを加えたユニークな編成になっていますね。中心人物はジェフ・リン(Vo・G)で作曲も担当しています。聴けばわかりますが、彼は多分ジョン・レノンにかなり影響を受けたのではないかと思われます。コード構成やフレーズがね。一曲目のターン・トゥ・ストンなんてモロですけどね。
このアルバムは録音も良く、アレンジや演奏能力どれをとっても完ぺきなレベルかと思います。演奏も個人技を見せつけるような鼻につくものは全くなく、あくまでも曲を支えるために各パートをよく考えながら構成されている感じです。それでは、このアルバムでのおすすめを挙げておきましょう。私の一番のお気に入りはスウィート・トーキン・ウーマンですね。まさにポップでキャッチーでコーラス等の処理も含め、完成度がかなり高いと思います。あとは、よく使われるDコードのイントロフレーズが心地よいナイト・イン・ザ・シティとかスウィート・イズ・ザ・ナイト等もお勧めですね。とにかく、クリアーで品のあるサウンドだからゴチャゴチャになった頭の中を整理したいときにこれを聴くとすっきりとリセットできるのではないでしょうか?いつも私はそうしています。