⑪赤飯

赤い公園

バンドの中心人物だった津野米咲が去年亡くなってバンドも解散してしまいました。津野米咲は殆どの楽曲を提供しており、その作曲能力は業界にも高く評価されていました。また、ギタリストとしても同様に高い評価を得た存在でした。ですから、津野米咲なくして赤い公園は語ることが出来ないと言っても過言ではないでしょう。また赤い公園は、所謂ガールズバンドというカテゴリーを超えた、日本のどのバンドと比較しても決して劣ることのない楽曲の良さと高い演奏能力を備え持ったバンドで、実際に 津野米咲 は見るたび、聴くたびに作曲家そしてギタリストとしての成長がうかがえる程の稀有な存在でした。それ故に、音楽家としてもこれからの日本の音楽界の屋台骨を支える重要な存在ではないかと私は思っていました。因みに彼女の父も祖父も同じく作曲を生業にしておりその関係で幼少のころから最高の環境で彼女は育ったのだと推測できます。

津野米咲 は打ち上げ花火の様に一瞬で人を大きく魅了し、また、打ち上げ花火の様に一瞬で目の前から消えてしまう。そんな非常に短命だった大天才でした。このアルバムは 今までに彼女が一つ一つ丁寧に紡いだ楽曲群であり、津野米咲の天才たる証とも言えるのではないでしょうか?

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